河川レンジャー

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河川レンジャーとは

河川レンジャーの活動とは

河川レンジャーは、住民と行政が一緒になって川の管理や整備を行うため、住民と行政との間に立って、行政が責任を持たなければならないこと以外で、危険を伴わない河川管理上の役割を担う人や団体(団体に属する個人を特定)です。

淀川管内河川レンジャー案内リーフレット

河川レンジャー関係図

■河川レンジャーとの関係図

河川レンジャーとは

地域の情報・知識に精通、住民と行政をコーディネート

川との係わりが深く、川に関する様々な取り組みの主導的な立場にあって、住民と行政とをコーディネートできる地域の情報や知識に詳しい人です。

自らの意思と責任のもとで活動

河川レンジャーは、河川管理者の代理人ではなく、自らの意志と責任のもとで、個性と特性を活かした活動を行います。

住民参加による川の管理・信頼関係の構築

住民と行政が日常的な信頼関係を築き、住民参加による川の管理を目指して、住民と行政との橋渡し役となることも河川レンジャーの務めです。

河川レンジャーの活動とは

  • 自らの得意分野・能力を活かした活動
  • 自ら考えた活動計画に沿って実践
  • 河川に係わる様々な活動を対象

河川レンジャーの主な活動内容

防災の推進を図る活動
  • 防災意識の啓発(体験談に基づく水害への対処方法の学習会等)
  • 自主防災活動の活性化(水防活動、集団避難活動等)
川の管理を支援する活動
  • 不法投棄の監視
  • 河川利用者への安全指導
  • 河川美化(清掃活動、除草活動等)
  • 節水意識の普及・啓発・学習
川の環境保全を図る活動
  • 環境啓発(自然観察会等)
  • 動植物の保護、貴重種の監視
  • 水質監視・測定
川の歴史・文化を普及・啓発する活動
  • 歴史・文化教室(河川と地域の歴史、河川にまつわる文化等)
  • イベント
  • 河川啓発(体験学習、出前講座等)
川づくり・人づくりへの参画・支援する活動
  • 住民等の河川整備の計画段階からの参画・支援
  • 川の人材育成

河川レンジャー誕生の背景

行政に依存した川の管理

国や自治体が進めた治水・利水中心の川の整備により、地域住民が抱いていた「自分たちの川」という意識は薄れ、川の管理は専ら行政に依存するようになりました。

直線状の山科川

直線状で流れる山科川

川と人々との係わりの変化

川の整備により、国民の生活は安全かつ豊になりましたが、かつて盛んであった人と川との係わりが薄らいでいき、川の存在は人々の意識から遠ざかっていきました。

木津川で水泳を楽しむ人々

木津川(御幸橋付近)で水泳を楽しむ人々(昭和33年頃)

治水・防災の問題

川の利用形態や国民生活の変化等により、住民の水害に対する認識は薄れ、行政とともに水害から地域を守っている水防団も人手不足等の課題を抱えています。

直線状の山科川

治水・防災

川を活かした環境学習や住民活動の高まり

川の環境保全活動や美化活動、学習活動等が活発化し、これらの活動に社会からの期待や評価も高まっています。

ツバメのねぐら調査

宇治川での環境学習(ツバメのねぐら調査)

住民と行政が一緒になって、川を守り、育てていくために誕生

河川レンジャーは、このような背景のもと、これまでの行政中心の川の管理・整備から、住民と行政が一緒になって、川を守り、育てていくために誕生しました。

行政に依存した川の管理

行政に依存した川の管理

川と人々との係わりの変化

川と人々との係わりの変化

治水・防災の問題

治水・防災の問題

川を活かした環境学習や住民活動の高まり

川を活かした環境学習や住民活動の高まり

河川レンジャーの取り組みの経緯

平成14年

5月淀川水系流域委員会で河川レンジャーの創設が提言

委員会中間とりまとめにおいて、住民等の参加による河川管理推進のため、「河川レンジャー」創設が提言される

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平成15年

9月淀川水系河川整備計画基礎原案での位置づけ

「住民等と行政との間に介在してコーディネートする主体」として河川レンジャーが位置づけられる

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9月宇治川周辺河川レンジャー検討懇談会の設置

活動の試行を通じて、河川レンジャーの役割、活動内容、展開方法等を検討するために設置

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11月河川レンジャー活動開始

伏見出張所管内の三栖閘門周辺や山科川で試行的に河川レンジャー活動を開始。京都伏見ジュニア河川レンジャーが、河川レンジャー活動の第一号となる

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平成16年

12月運営要領の策定

宇治川周辺河川レンジャー検討懇談会の意見や活動成果をもとに、河川レンジャーの運営方法をまとめた運営要領を策定

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12月伏見出張所管内河川レンジャー運営会議、福島出張所管内河川レンジャー運営会議の設立

2つの運営会議を設置し、京都、大阪での河川レンジャー運営を開始

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平成17年

2月淀川管内河川レンジャー懇談会の設立

淀川流域全体を対象に、レンジャーのあり方、支援方策を検討するため、宇治川周辺河川レンジャー検討懇談会を淀川管内河川レンジャー懇談会へ改組、一部役割を運営会議に再編

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平成18年

2月淀川管内河川レンジャー推薦委員会を設立

河川レンジャーを審査し、推薦、任命する仕組みを確立

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5~6月福島・毛馬、枚方、高槻・山崎、伏見・桂川・山崎、木津川の5ブロックに運営会議を設立

河川レンジャー推薦委員会からの推薦を受けた13名が、運営会議において河川レンジャーに任命される

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平成19年

1月河川レンジャー会議開催

活動内容の確認、課題や問題点を議論する場として設置された河川レンジャー会議で議論

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1月河川レンジャー情報Web開設

河川レンジャー公式ホームページ開設

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4月流域センターの設置 中央流域センターに河川レンジャー事務局を開設

活動拠点として、中央流域センター、上流域流域センター、木津川出張所管内流域センターを設置

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5月河川レンジャーNews 創刊

河川レンジャー活動の紹介、案内を目的とした広報誌を発刊

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6~7月淀川発見講座、レンジャー養成講座の開始

河川レンジャーを募集するために開催。これ以降、毎年開催

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11月河川レンジャーの新たな取り組み

第8回淀川管内河川レンジャー検討懇談会

河川レンジャーの運営形態を段階的に発展させて、将来には、河川レンジャーと河川管理者が緊張感のある関係を保ちながら緊密な連携のもと河川レンジャー自らの意志と責任で地域住民と行政の橋渡しを担っていく運営形態の提案がなされ、承認されました。

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12月河川レンジャー講座研修実行委員会の設立

講座の企画・運営を行う委員会を設置

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平成21年

2月淀川管内河川レンジャー代表者会議の設立

淀川管内河川レンジャー検討懇談会と淀川管内河川レンジャー推薦委員会を統合し、河川レンジャーの活動拡充や制度検討を行う組織として淀川管内河川レンジャー代表者会議を設立することを決定

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平成22年

1月河川レンジャー実行委員会の設立

河川レンジャー講座研修実行委員会から河川レンジャー実行委員会へ移行。講座検討は実行委員会内に部会を設置して実施

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3月点野流域センターの設置

流域センターに点野流域センターを追加

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平成23年

1月河川レンジャー専門家会議の設立

河川レンジャー満期退任者を組織し、レンジャーの活動への支援、助言を行うものとして位置づけ

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平成25年

2月グループ河川レンジャーの試行開始

若年者を対象に、アドバイザーが育成しながら活動する取り組みを開始

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平成26年

2月河川レンジャーアドバイザーを運営要領に位置付け

河川レンジャー満期退任者の名称を河川レンジャーアドバイザーと決定し、河川レンジャーの育成・発掘、専門家としての活動実施などその位置づけと役割を定める

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平成29年

2~3月淀川水系一斉美化アクション開始

河川利用マナーの向上、水辺の環境保全、河川美化等を目的として、河川清掃の期間を決め、エリアごとに河川清掃から、淀川水系全体で連携して一斉清掃を実施。「淀川水系一斉美化アクション連絡会」を設立

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9月河川レンジャーサポーター制度の開始

試行期間後、河川レンジャー再任審査で推薦されなかった方が1年間の実習期間を経て河川レンジャーに再チャレンジできる制度を新設

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令和2年

6月Instagram開始

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令和3年

3月Facebook開始

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